第41代理事長 福島 大

2024年度スローガン
 挑戦 ~更に向こうへ~

はじめに【出来るか出来ないかではなく、やるかやらないかだ!】

みなさんはこのまちは好きですか?私は正直このまちに特別な関心があまりありませんでした。しかし南さつま青年会議所に入会し、このまちの為に尽力されている青年会議所の先輩方や行政・団体の皆様と交流し、南さつま市は他市からも一目置かれるとても良いまちなのだと知りました。その気づきが自分も同時に「このまちと共に成長していきたい」と思うようになり、がむしゃらに青年会議所活動・運動を行って参りました。

そのような私が南さつま青年会議所の理事長という大役を任せられることになりました。先輩方から受け継いだ責任は重く、南さつま青年会議所を牽引していけるか不安です。しかし、『出来るか出来ないかではなく、やるかやらないかだ!』という信条の元に、本年度南さつま青年会議所の理事長として、邁進して参りますのでよろしくお願いいたします。

 

まちづくり【誰もが主役となれるまちづくり】

私はここ数年で南さつま市近隣に住んでいる知人から、南さつま市に住んでいるのを羨ましいとよく言われるようになりました。それは、南さつま市の政策や補助に対しての評価でした。その反面、南さつま市の特産品や名所などを聞いてみたところ、市内外に限らず認知されていない方が多数でした。なぜそうなったかを考えた時、それは地域との関りが希薄になり、地域への興味が薄れてきているからなのではないかと感じました。

そこで本年度、南さつま青年会議所は「希望を描く変革の起点として」このまちの魅力を多くの方に発信し、このまちの魅力に興味をもってもらう事が大切だと考えます。その為には、自分たちがこのまちの事を理解し、一人ひとりがこのまちに興味を持って考える事が大切です。みんなが主役となり、多角的視点からまちの魅力を発信することで、このまちに興味を持ってもらい、『明るい豊かな社会』のまちづくりの一助となれるよう努めます。

青少年育成【自惚れと諦めが一番の成長の妨げである】

青少年育成とは子供達に経験と学びを与える事で、何を感じてもらうかが重要だと考えます。講習やネットなどで知識を得る事よりも、それを元に行動する過程で多くの事を感じてもらう事が大切だと思います。成長には挑戦することが大切です。まず何かしようと思う事、そしてそれを行動に移す事がなければ経験を得ることもなく、成長することはありません。

何かに挑戦した結果、失敗したら何が悪かったのか?そして、次にどうしたら成功するのかを考え、成功したらなにが良かったのか?そして、もっと良くするにはどうしたらいいかを考える事が大切です。失敗して諦めたり、成功して自惚れたりした時点で、その先の成長は難しいです。

こうした力を育む為には、自ら考えて行動する事で生まれる責任感。そして、何度失敗しても最後まで挑戦し続ける忍耐力が大切です。そして、その後に成功する達成感が次の挑戦に繋がると考えます。このような学習・経験が出来る事業を行い、これからの未来を担う人材が育つきっかけが『持続可能なまちづくり』へと繋がると信じます。

 

鹿児島ブロック大会in南さつま【成功は約束されていないが、成長は必ず約束できる】

本年度は鹿児島ブロック大会が南さつま市で開催されます。しかし、南さつま青年会議所の現役メンバーは鹿児島ブロック協議会の役員経験者がおりません。その為、ブロック大会を主管で行う事に心配する声もあります。しかし、鹿児島ブロック協議会のメンバーや南さつま青年会議所のシニアの先輩方、そして行政や他団体と協力・連携すれば、決して出来ない事ではないと確信しております。

そして、鹿児島ブロック大会を通じて南さつま市の魅力を発信すると共に、経験豊富なシニアの先輩方や他LOMのメンバーと一緒に事業が出来るチャンスでもあります。ブロック大会に携わることでメンバーのスキルアップにも努め、そこで主管LOMとして何が出来るかを考え、ブロック大会に参加された方々へ南さつま市の魅力の発信を行って参ります。

 

会員拡大【協力し合う事が、相互理解の第一歩目】

現在、南さつま青年会議所のメンバーはここ数年の新型コロナウイルスの影響により休会者や退会者が急増しました。それに伴いなかなか会員を増やそうと努力してきましたが、なかなか成果をあげられない状況です。現在8割以上が入会3年未満のアカデミーメンバーで、人数や経験の低下に悩まされております。この現状を打破する為、本年度は青年会議所のメンバー以外にも青年会議所の活動・運動に協力して頂き、より深く青年会議所を理解していただく事が大切だと感じます。青年会議所が価値のある団体として認識してもらう事で会員拡大に繋がるよう努力して参ります。

 

人材育成【ゆっくりでも歩き続ける事が大切】

私が青年会議所に入って初めて担当した事業は私自身満足できるものではありませんでした。その後、行った事業も失敗と反省の繰り返しでした。しかし、行動することと失敗・反省を繰り返すたびに自分自信が成長できていると感じることが出来ました。

経験した事が“ある”と“ない”という事とでは雲泥の差があると思いますので、メンバーには青年会議所でしか出来ない多くの事を経験してもらいたいです。そして多くの方と関わる事で色々な考えを知り、経験を得る事で多角的な目線を持つ事が自己の成長へと繋がります。そして、私自身もメンバーと一緒に成長するため共に協力し合い、まちの成長へと繋げていきたいと考えます。

 

組織作り【楽しむために辛い事をがんばる】

私はこれまで青年会議所活動・運動に対し『まず私達が楽しむ事』を重視してきました。それは自分たちが楽しまなければ参加して頂いている方々を楽しませる事も出来ず、このまちを『明るい豊かな社会』にすることも叶わないからと考えているからです。もちろん『まず私達が楽しむ事』とは、楽をして何もしない事ではありません。むしろ計画から入念に準備し、余裕を持たなければなりません。そうした過程を乗り越えて本番を楽しむ事でメンバーが高いモチベーションで青年活動・運動を継続出来ると考えます。

去年から一人一人とこのまちの為に何がしたいのかを話し合い、役職を持たないメンバーに事業の計画書から担当をお願いしてきました。事業を立案するためには、新たな発想を得る事、そして今までの反省点を活かす事が大切です。それが成長に繋がり、次の世代へと繋がっていくのだと考えます。一定の上下関係は残しつつ、メンバー一人一人の個性が発揮でき、主体性を持って青年会議所活動・運動が出来る組織を目指し、メンバーと共に活動して参ります。

 

おわりに【最高の笑顔溢れるまちを目指して】

青年会議所は、40年以上前から先輩諸兄姉が子供達の成長やこのまちの活性化の為に、という想いで活動・運動をされてきました。それと同時に自己成長へと繋がる事業も行ってきました。そして全ての先輩諸兄姉がメンバーだった頃に、『守るべき伝統と本質』と『変えていくべき新しい事への挑戦』その2つの狭間で葛藤し、悩んで来たからこそ今の南さつま青年会議所があるのだと思います。そうでなければ青年会議所は進んでいきません。

私が青年会議所に入会し5年目となりました。たった5年間ですが入会した当初がとても昔に感じます。入会したての頃は先輩方の後を何も分からず必死でついていきました。今はメンバー達に助けられながらなんとか青年会議所運動を行っております。その中で感じたのは色々な人と出会い、協力して同じ目標に向かい、何かをやり遂げていく素晴らしさです。色々な人間が色々な考えを出し合い、それをまとめていく事で、より良い活動・運動へと繋がります。青年会議所メンバーとの協力、そして行政・他団体との協力、最終的にこのまちの全ての人々と協力出来れば、どのまちにも負けないぐらい最高の笑顔溢れるまちになると確信しています。

今まで先輩諸兄姉が『明るい豊かなまちづくり』の為に挑戦し続け、南さつま青年会議所を築き上げてこられました。そこにはすさまじい努力と葛藤があったのだと思います。これに尊敬の念を込め、これからもメンバー達とより良いまちづくりの為、南さつま青年会議所の活動・運動に挑戦して参りますので、本年度もよろしくお願いいたします。